はじめに
筆者は、新築マンション3軒購入、2軒売却、賃貸運用、フルリフォームを経験があります。
今回の記事は、この中の新築マンション3軒目となる、現在の住まい購入にいたるまでの、3回の失敗体験を含む体験談です。
- 第1回:迷っている間に買い逃した先着順マンション(この記事)
- 第2回:申し込むつもりで訪れたのに間に合わなかった日
- 第3回:ようやく巡ってきたチャンス、それでも抽選だった
- 第4回:3度の失敗が今の住まいにつながった
定年を控え、理想の住まいを探し始めた背景
マンションを探し始めたのは、定年も近くなり、通勤時間を意識した住まい選びをしなくてもよくなったことと、住んでいたマンションが築30年を超えようとしていて、住み替えのタイミングだと感じたからでした。
当時は、今ほどではないもののマンション価格が上昇し始めていた頃でした。不動産会社も販売価格を抑えるためだったのか、立地、間取り、価格のすべてに満足できる物件を見つけるのが難しくなっていたように思います。
内廊下なのに非常階段は外階段だったり、バルコニーを小さくしたり、70㎡を超える3LDKが当たり前ではなくなったり、エレベーターの数も必要最低限という印象を受けました。
そんな状況だったこともあり、モデルルームを見学し、販売開始の案内をもらっても、「もう少し待てば、もっと良い物件が見つかるのではないか」と考え、なかなか申し込みまで踏み切れませんでした。
それに加え、通勤を考えなくてもよくなったことで、住まい探しのエリアが広がりすぎてしまったことも、決断できなかった理由の一つだったと思います。
昔と今では違う、新築マンションの販売方法
私が最初にマンション購入を考えていた頃は、販売開始時の価格が途中で変わることはあまりありませんでした。第1期で売れなかった住戸も、価格はそのままで先着順販売になることが一般的だったように記憶しています。
一方、現在では販売状況に応じて価格を見直す販売方法が珍しくなくなりました。人気のあるマンションでは、第1期よりも後の販売期のほうが価格が高くなるケースもあります。
そのため、今では「気に入った物件なら早めに決断することも大切だ」と言われるようになりました。
今回は、そんな現在とは少し販売方式が違っていた頃の話です。
先着順販売の案内が届く
そんな中、以前見学したマンションの先着順販売のお知らせが届きました。
山手線の駅から徒歩圏内で、大手ではありませんが中堅デベロッパーが販売する物件でした。
先着順ということは、一度販売されたものの、まだ購入者が決まっていない住戸ということになります。
立地も良く、予算にも収まる物件でしたが、見送った理由は二つありました。
一つ目は、1階に地権者の飲食店が入る計画だったことです。住戸の入口と店舗の入口はきちんと分けられていて配慮されていましたが、「あえてこの物件を選ばなくてもいいかな」という気持ちがありました。
二つ目は、1LDK中心のマンションだったことです。広い住戸は上階だけで、2戸の1LDKをつなげて広い部屋にしていたため、その名残の梁が部屋の中央付近に残っていました。
それでも、他にもっと条件の良い物件が見つかると思っていたのですが、実際にはそう簡単ではありません。
「マンションは立地を買え」とよく言われますが、条件の良い物件は次々に出てくるわけではありませんし、このマンションは多少の欠点があったからこそ、価格も比較的手頃だったのだと思います。
申し込みの前に住宅ローン審査を依頼
もう一度モデルルームを訪れ、申し込みをすることにしました。
ところが、その時点では住宅ローンの事前審査を受けていませんでした。
担当者に確認すると、まだ申し込みもローン審査も入っていないとのことでした。
現金でも購入できる状況でしたが、当時は住宅購入に関する税制優遇や給付制度があり、少額でも住宅ローンを利用した方が有利になると考えていました。そのため、100万円だけ住宅ローンを組むつもりで審査をお願いしたと記憶しています。
一本の電話
もう購入できるものと思っていた翌日か翌々日、不動産会社から電話がありました。
電話をかけてきたのは、担当者ではなく、名前を聞いても分からない別の方でした。
その電話で告げられたのは、私が申し込もうとしていた住戸に、別の申し込みが入ったということでした。
とても釈然としませんでした。
自分がモデルルームを訪れたのは日曜日でした。そのため、「本当に翌日の月曜日に商談に来た人がいたのだろうか」と、いろいろ考えてしまいました。もちろん、先に申し込みをされたのであれば、どうしようもありません。
今振り返ると、住宅ローンの事前審査はもっと早く済ませておくべきでしたし、現金で購入できる状況だったのですから、先に申し込みだけ済ませて、あとから100万円だけ住宅ローンを利用する方法もあったのかもしれません。
反省する点はいくつもありますが、今でも少し残念に思うのは、担当者本人から直接説明やお詫びがなかったことです。
この経験をきっかけに、「迷っている間にチャンスを逃すこともある」ということを身をもって学びました。
次回は、この反省を生かそうとしたにもかかわらず、また先着順で申し込みに間に合わなかった話を書いてみたいと思います。


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