はじめに
私はこれまで、新築マンションを3軒購入し、2軒売却、賃貸運用、そしてフルリフォームを経験してきました。
このシリーズでは、築25年を迎えたマンションで、フルリフォームを決断するまでの経緯や、リフォーム会社選び、設備選び、施工中の出来事などを、実体験をもとにお話しします。
このシリーズの記事
- 第1回:給湯器の故障がきっかけで住み替えを考え始めた話
- 第2回:リフォーム会社3社を比較。最終的に選んだ理由(今回)
- 第3回:ショールームで選んだ設備と、こだわって良かったポイント
- 第4回:施工中のトラブルと、今だから思う業者選びのポイント
前回は、給湯器の故障をきっかけにフルリフォームを検討し始めたこと、そして仮住まいを確保できたことで実施を決断した経緯を書きました。
今回は、実際に3社へ見積もりを依頼し、その中から1社を選んだ理由についてお話しします。

3社へ見積もりを依頼
依頼したのは次の3社でした。
A社
大手で比較的リーズナブルな会社。
B社
中古マンションを買い取り、リフォームして販売する事業を多く手掛けており、当時は個人向けリフォームも行っていた会社。
C社
個人向けリフォームを中心とした会社。
価格だけを見るとC社が最も安く、A社が最も高額でした。
しかし、実際に打ち合わせを進めてみると、価格以上に大きな違いがありました。
A社
最初の提案では、
「二重床にしてフローリング化できます。」
との説明でした。
担当者はレーザー測定器で天井高まで確認し、
「問題なく施工できます。」
と何度も説明してくれました。
そのため安心していたのですが、後日、
「社内で再検討した結果、このマンションでは二重床は施工できません。」
という連絡がありました。
実は私は、見積もり時に
「本当にできますか?」
と何度も確認していたので、この変更にはかなり驚きました。
もちろん技術的な再検討は必要なことですが、最初に「できます」と説明されていただけに、この時点でこの会社への信頼は大きく下がってしまいました。
B社
一方でB社は少し違いました。
提案してくれた内容は、
- 床材は全面交換
- 配管も交換
- 壁は必要な部分だけ交換してコストダウン
- 和室を4.5畳に変更しリビングを広くする案
- 押入れをなくし反対側の洋室の収納を大きくする案
など、
単なる設備交換ではなく、
「将来の売却のしやすさ」
まで考えた提案でした。
さらに近所で施工中のマンションまで案内していただき、完成後の雰囲気を実際に見ることもできました。
C社
C社は価格は一番安価でした。
ただ、
- 間取り変更なし
- 押入れもそのまま
- 設備交換が中心
という比較的シンプルな内容でした。
価格重視であれば十分魅力的でしたが、今回は長く住むことも考えていたため、提案内容に少し物足りなさを感じました。
私がB社を選んだ理由
将来の売却まで考えた提案
私の希望は、
- 和室を洋室へ変更する
- 押入れをクローゼットへ変更する
- 水回りをすべて交換する
- 床をフローリングへ変更する
という、ごく一般的な内容でした。
ところがB社からは、思いもよらない提案を受けます。
「将来売却することも考えているのであれば、和室を少し小さくしてでもリビングを広くした方が評価されます。」
当時は「本当にそうなのかな」と半信半疑でした。
しかし、単に希望どおりにリフォームするのではなく、その先の売却まで考えて提案してくれたことが、とても印象に残っています。
実際、この提案を採用することにしました。

【画像① 変更後の図面】
和室を洋室へ変更し、押入れを洋室側の収納へ変更するとともに、リビングを広げる提案を受けました。
見積書の細かさが違っていた
もう一つ驚いたのは見積書でした。
他の2社は工事項目ごとの概算という印象でしたが、B社の見積書は建具や設備の型番まで細かく記載されていました。
一般の方が見ても分からないくらい細かい部分もありますが、
「どの部材を使い、どこまで工事を行うのか」
が明確だったことは、大きな安心材料でした。
実際、仕様書を確認していると、建具のレバーハンドルについて気になる点がありました。
古いマンションでは塗装仕上げのハンドルが経年で剥がれていたため、
「価格が多少上がってもメッキ仕上げにしてください。」
とお願いしました。
ところが確認していただくと、設計部門との伝達ミスだったことが分かり、追加費用なしでメッキ仕様へ修正していただけました。
細かな仕様書を確認したからこそ気付けたことでした。

【画像② 見積書(レバーハンドル部分)】
建具の仕様まで細かく記載された見積書。こうした仕様確認が、完成後の満足度にもつながると感じました。
最終的にB社を選んだ理由
決め手になったのは、価格だけではありません。
- 将来の売却まで考えた間取りの提案
- 非常に細かい見積書と仕様書
- こちらの質問にも丁寧に答えてくれた担当者
- 完成後までイメージできる提案力
総合的に見て、「この会社なら安心して任せられる」と感じました。
残念ながら、この会社は現在、個人向けリフォーム事業から撤退してしまいました。
もし今でも個人向けリフォームを続けていたら、自信を持って紹介したいと思える会社です。
次回予告
次回は、ショールームで設備を選んだ様子や、工事中に実際に起きた出来事、そして完成までの流れをご紹介します。
ショールームで実際に設備を選ぶ楽しさだけでなく、仕様書の確認で気付いたことや、工事中だからこそ分かった注意点などもお伝えしたいと思います。
このシリーズの記事
- 第1回:給湯器の故障がきっかけで住み替えを考え始めた話
- 第2回:リフォーム会社3社を比較。最終的に選んだ理由(今回)
- 第3回:ショールームで選んだ設備と、こだわって良かったポイント
- 第4回:施工中のトラブルと、今だから思う業者選びのポイント


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